電子カルテ レセプト 残業

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© 2020 医事課の思考 All rights reserved. 40代、年齢に不安はあるけどチャレンジしてみたかった医療事務、通信で資格取って就職した奮闘記です。一人で勉強していて不安になることありませんか?そんな方のお手伝いになるサイトを目指しています。フォローする 2018年の改定で特定疾患処方管理加算(特処、長期投薬加算)の呼び名が変更になり、点数も少し変わりました。 医療事務の残業については以前にもいくつか記事にしました。⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒⇒そこでの結論としては上司の管理能力、個人、部署のマインドセットに大きく左右されるとしました。そして精神論的な話ではなくて具体的にどうすべきかということについて述べました。今回は特にレセプトに的をしぼって残業なくせる、なくせないという話をしていきます。目次 レセプト残業は必要ありません。必要であるのならばそれはどこかに問題点があり、それを改善出来ていないということなのです。レセプト残業に対するスタンスは医療機関ごとで様々です。レセプト期間であろうと残業しません。年末年始は完全に休みです。休日出勤なんてありえない、という医療機関が存在する一方でレセプト期間中の残業は当然ありますというところも数多く存在します。医療機関によっては曜日関係なく毎月1日から10日までは必ず出勤というところもあります。この部分は一概には評価出来ません。その医療機関の医事課の置かれている状況が全く違うからです。ですが共通して言えることが1つあります。それは残業や休日出勤しないとレセプト請求に間に合わないというのならば根本的に何かが足りないのです。足りないのはマンパワー、管理者の能力、医事課員の工夫などです。まだ電子カルテもオーダリングシステムもなかった時代、全てがマンパワー頼りだった昔はそれこそ残業ありきのレセプト業務でした。23時、24時頃まで残業していた時もありました。今思えばすごく効率悪い仕事の仕方だなって思いますが当時はそれを当たり前と思ってやっていました。さすがにその当時に戻ったとしてレセプト残業なんてホントにいる?とは言えません。今振り返っても当時は残業しないと絶対無理だったと言えます。それぐらい単純に業務量が多すぎて時間が足りませんでした。しかしそれから月日はだいぶ流れました。多くの医療機関に電子カルテやオーダリングシステムが入り、レセプト点検に関してはコンピューターチェックソフトなるものがあります。これが出たことによってある一定数のレセプトの目視点検というものが省けるようになりました。更に査定状況を分析しフィードバック、カスタマイズをかけることでより高精度なレセプト作成が可能になりました。テクノロジーの進歩に感謝なのです。ですがテクノロジーの格段の進歩に対し我々医事課員の仕事への向き合い方は全く進歩していないようです。どう大目に見たとしてもITの進化に伴って業務効率が上がってきているとは到底思えないのです。確かに昔に比べたら残業は減ってきているのかもしれません。しかしそもそも現在の時点では減るというよりもなくなっていないとおかしいのです。簡単に言ってしまえば医事課の最大の役割は診療行為をお金に換えること、そしてその利益を最大化させることにあります。つまりレセプト点検の本来の目的とは何かというと病院の収益につなげる為のお金の請求となる訳です。ここをきっちりとおさえておく必要があります。なぜならこのことに大して気を留めないまま業務に向かっている人が結構な割合でいるからです。誤解を恐れずにいうと、診療行為を隅々まで拾い上げて正しいレセプトを作成、請求することがプロの仕事ではないのです。収益となるレセプトを作成、請求することこそがプロの仕事なのです。大切なのは結果です。いくら時間をかけて診療行為を余すことなく拾い上げ正しいレセプトを作成したとしても、それがDPC病棟の注射や処置ならば一切コストに反映しません(一部を除く)。当然その部分の診療行為を入力することは必要です。EFファイルとして医療資源投下量を正確に入力しておくことは大事です。ですがそこまでのことです。それ以上カルテを読み込みこの処置は算定出来るだろうかとかこの注射薬の注意事項はどうだっただろうかという確認は何のプラスにもならないのです。それに時間を使うだけ逆にマイナスなのです。医療事務では医学の知識、薬学の知識を持っているに越したことはありません。ですが治療上必要なこととレセプト請求で必要なことは違うのです。理想は医学的に正しいレセプトでかつ算定のルールにのっとっているレセプトです。しかしこれを貫こうとすると時間がいくらあっても足りません。そしてたとえば医学的には正しい病名であってもレセプト上では通らない病名ってたくさんあります。またエビデンスがある投与方法であっても保険適応されていない使用方法であれば当然通らない訳でそうなればいわゆるレセプト病名というのをつけてもらわないといけなくなります。こうなればこれは医学的には正解ではないのです。しかしレセプト請求としてはそうなって当然なのです。本来診療行為イコールレセプト内容であることは当然の事実です。ですが診療行為イコールお金になる請求ではないのです。そこに医療事務が介在している意味があります。医療事務は請求のプロなのです。どうすれば診療行為を最大限の収益に換えることが出来るか、どういう請求が審査機関に引っかからない請求なのかという点に注力しないといけないのです。そこの視点がないままでレセプト点検をしていても何の意味もありません。医療事務の役割が発揮出来ていません。最終地点はどこなのか、達成目標は何なのか、そこを見失ってはいけないのです。いかに最大限の請求を行えるか。この視点に立つとレセプトの点検方法から変わってきます。まず前述の通りカルテを正確に読み、余すことなく拾い上げるということの意味のなさが分かります。投下した労力に見合う請求点数を拾い上げてこないと生産性ゼロなのです。そして仮に1時間残業して100点分の診療行為を拾い上げてこれたとしてもダメなのです。だってあなたの1時間の人件費は1000円をはるかに超えているのですから。残業分を上回る売り上げを上げてこそ残業する意味があるのです。さすがに限られたレセ期間で業務を遂行しないといけないのですからそこまでを求めるのも酷な話ですが根底には持っておくべき思考です。請求の最大限化をするに当たってどこに着目するかということが重要です。診療報酬のルールというのは大前提です。それプラスもう1つフォーカスするところがあります。それは審査機関です。そんなことは分かっていることです。ですがここで何を言わんとしているかというと、診療報酬のルールにのっとった正しい請求イコール査定のない請求ではない、ということです。重視すべきは審査機関ということです。そして審査機関は全国に支部がありそれぞれがローカルルールを持っています。そしてまた審査のトレンドというものがありその時流を読む力が必要になります。だから参考書を読んで問題を解くというスタイルでは効率が悪いのです。まず答えを見てから問題を解いていくべきなのです。答えとはすなわち査定結果です。現在の自院の請求ではどこに注目されていて査定されやすくなっているのか、どういうレセプトが通りやすく、また通りにくいか。そこの部分をまず徹底的に分析することが先決です。そこをしないまま漠然と時間を投下してレセプト作成をしても請求を最大限化することは難しいのです。多くのレセプト残業を行っているところはこの部分の罠にはまっているのではないでしょうか。逆算から入らないからいくら時間があっても足りないのです。最初に答えからの分析とそれによる点検のゴール地点を決めておけば時間の線引きは出来るのです。大切なのはゴール地点を決めるということです。それがないとパーキンソンの法則にまんまとはまってしまうのです。⇒⇒⇒これも以前に記事にしました。⇒⇒⇒完璧なレセプトなんてありません。完璧かどうかを判断するのはあなたではありません。審査委員です。だったらいくら時間をかけたところでそれは終わりがないのです。だから必要なのは決断力と諦めることです。ここまでしたからもう終わり。それでいいのです。そうしないと残業をなくすことなど到底無理です。上記の完璧主義の話にも関係しますが、たとえ残業をなくした結果査定率が上がってしまったという事態になって何か困りますか?責任をとらされますか?そんなことありません。いやいやその発言はあまりにも無責任すぎるだろうっていう人もいると思います。ですがそれなら反対に聞きますが、その上がった査定率は残業すれば必ず下げることが出来るのですか?そんなことは誰にも分からないのです。どうすれば正解かということは分からないのです。だったら残業の意味って何なのってことです。結局つきつめると残業って究極の自己満足なんだと思います。自分は頑張ったと思いたい、その為だけに残っているようなものなのです。いや違う、業務量が多すぎてどうやっても残業しないと回らないっていう人もいるかもしれません。ですがそれも同じこと。業務量が多すぎるのであれば残業するよりまずすべきは上司との交渉です。自分の能力の問題ではない、作業量の問題なんだということを主張しないといけません。それはもうやっていてその状態なのであれば考えられることは2つです。自分自身に甘いのか上司が無能かのどちらかです。これはどちらも残念な状態ですがどういう方向であれ次の場面には進んではいけます。ですがそれもしないでレセプト業務だから仕方がない、残業は当然出てしまうという考えでは残業がなくなる日は来ません。以前にも書きましたが朝15分かかる仕事は昼には30分かかり夜には2時間かかると言われています。この道理でいくと夜2時間かけたレセプト点検は朝なら15分で終わるということになります。さすがにそこまでは言い過ぎかもしれませんが半分ぐらいには出来ると思います。そう考えると日中のタイムスケジュールの立て方でいくらでも残業回避の方法は見つかるはずです。残業が回避出来ないのは出来ないのではなくて自分でしようとしていないからなのです。レセプト残業はなくせます。これはホントです。なくせないのは個人の問題か組織の問題かその両方かです。組織のトップが残業もやむなし派ならば残念ながらなくなることは永遠にありません。諦めて下さい。まだまだ医療機関では残業が頑張っている証、いいこと、と見る風潮が強いように思います。私は真っ向否定派です。残業は無能、定時上がりは有能と見ます。ですがこれって誰でもやろうと思えば出来ることなんです。やろうと思わないだけなんです。出来ると思っていないだけなんです。私は1日7.5時間や8時間労働でさえ長いと思っています。仕事は結果を出してナンボです。仕事量とは集中力×時間で生み出されるものです。仕事とは日々改善を重ねていき自己成長させていくものです。それに対して残業がプラスになる要素なんて何もないのです。ましてレセプトを残業して仕上げることにどれだけのメリットがあるのでしょうか。ですがここで私がいくら語ろうとも実際現場で毎月残業している人から見れば理想論ばかり言ってんじゃねえよって思うことでしょう。私も昔はそう思っていました。毎月レセ期間は深夜近くまで残業していた頃、研修会で一緒だったとある医療機関の医事課の人が「うちは残業はない。やろうとしないから出来ないんだよ」という主旨のことを言っていました。まさに今回の私の言っているようなことです。その時はこう思っていました。「あなたのところではそう出来るのでしょう。しかしうちでは出来るはずがない」と。結局最初の決めつけ、バイアスが全てをダメにするのです。一歩も踏み出していないのに結論を出すことが間違っているのです。当然一気に残業が減っていくなんてことは起こりえません。そこには日々の積み重ね、改善の足跡が刻まれていって初めて成果として現れるのです。まずは来月は今月のマイナス1時間を目標にする。そこからです。その為には何を変えていくか。順番かやり方かほかの何かか。そして何をアップデートしていくのか。診療報酬の知識か、医学の知識か、薬の知識か、査定のトレンドか。考えることはいろいろあります。そしてこの考える行為が大切、必要なのです。思考停止して毎月ルーチンワークとしてレセプト点検していてもそれなりに仕事は回ります。ですがそれでは仕事で最も大切な自己成長が伴わないのです。⇒⇒⇒試行錯誤→挑戦→挫折→成長なのです。ここを経験せずして仕事というなかれです。レセ期間に定時に帰れておまけに自己成長も出来る、それが出来るようになれば毎日の仕事がもっと楽しくなっているはずです。そんな自分像に一歩でも近づいてみようではありませんか。1ミリでも行動すればきっと何かが変わります。Follow Me!この記事が気に入ったらフォローしようCATEGORY :医療事務の生産性が上がらない?ならこの3ステップをおすすめします【これ本当!?】残業の有無は上司によって左右される【あえて言おう!】あなたにはピラミッド組織の一員という自覚があるか?【リンゲルマン効果】ダブルチェック、トリプルチェックに意味はあるのか?【同調圧力】育成と保留と放置と置換【人材育成の行き着くところ】【鍛えるべきは自走力】答えだけ聞いてもマジ意味ないです【できる医療事務員になるために】40代のとある病院医事課長。

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